RESTAURANT
鮨 寛
2026.04
- 所在地
- 沖縄県本部町
- 床面積
- 82㎡(24.84坪)
- 業態
- 本格高級すし店
- 施工内容
- 内装工事・外装工事・暖簾
CONCEPTコンセプト
沖縄県本部町。観光地の喧騒から離れた路地裏に、この鮨屋はある。閉じすぎず、開きすぎない。そのあいだにある、心地よい距離感をかたちにした。
角度を振った板の隙間越しに、大将の所作がほのかに浮かび、 店の気配がやわらかく外へにじみ出る。すべてを見せるのではなく、気配として伝えることで、 自然と足を止めたくなる佇まいをつくっている。
通りを行き交う人の目線と、木のルーバー、カウンターの高さを丁寧に重ね、 視線が正面からぶつからないよう制御することで 店内には静かな落ち着きが生まれる。
空間の中心には一枚の面のように伸びる白木のL字型カウンターを据えた。明るく柔らかな木肌が空間全体に温かみと、上品な空気感をつくり出している。大将の手仕事を間近に感じられる距離感を保ちながら、L字に折れ曲がる角によって、複数人で訪れた客同士が自然と顔を合わせて食事を楽しめる構成としている。
視線や会話が自然に行き交う場をつくることで同席した仲間との時間はもちろん、常連客同士の何気ない会話や交流も生まれる。人と人がゆるやかにつながることも、この店が目指した体験のひとつである。
さらに、通路とカウンターで天井高さに変化を与え、照明と素材を切り替えることで、空間に緩やかな抑揚をつくり出している。柔らかな光が左官壁の陰影や木の質感を引き立て、奥行きと温もりのある体験を静かに立ち上げる。
職人と客、客と客、内と外。それぞれを緩やかにつなぎながら、心地よい余白を残す。その距離感そのものを、この店の空間としている。
PHOTO
GALLERY
Design
素材の質感が上品で落ち着く空間の店内は、特別な日に堪能したい。
Design
カウンターより奥に位置する左官壁。間接照明によりグラデーションが生まれる
Design
温かみのあるテイストの店内
Design
和モダンに欠かせない白木のカウンター
Design
自然と会話が弾むL字に配置されたカウンター
Entrance
エントランスから続く床下に、間接照明を配置し浮かせたようなデザインとしている
Design
米松を使用したオブジェ
外観デザイン
通りからは、印象的なルーバーが目に留まるデザイン
Facade外観デザイン
外部からの視線を遮りつつ程良く気配を感じるファサードデザイン
Facade外観デザイン
木製のルーバーから漏れる明かりが心地よさを演出している
撮影:石橋マサヒロ












