HOUSE
台形敷地形状を生かした住宅。
オヤコノイエ
2024.11
- 所在地沖縄県宜野湾市
- 階数地上1階
- 床面積84.66㎡
CONCEPTコンセプト
沖縄県・宜野湾市に建てられた注文住宅デザイン事例。
敷地は宜野湾市の住宅密集地に位置する。約50坪の台形敷地。用途地域は第一種低層住居専用地域、建蔽率60%。理論上、建物に使えるのは約30坪である。しかし車社会の沖縄では駐車スペースが不可欠であり、さらに庭や庇も求められる。平屋で暮らしたいという要望を実現するには、敷地条件を丁寧に読み解く必要があった。
敷地形状は、台形を回転・変形させたような独特のかたちをしている。四角い平面を効率よく配置することは難しい。そこで制約を補正するのではなく、形状そのものを設計の骨格として活かすことから計画を始めた。もうひとつの重要な前提は、隣地に建つ施主の実家の存在である。子育て世代にとって、実家との距離は日常を支える要素となる。LDKは実家のリビングと庭に向けて配置し、キッチン横には大きな窓を設けた。この窓は採光のためだけでなく、実家と視線を交わすための開口である。実家の庭を介して互いの家を行き来できる動線は、第二の玄関のように機能する。南西側の小さな庭に開く窓と、実家側の窓が同時に開かれることで、LDKには南北に抜ける風が通る。視線と風が通い合い、距離を保ちながらも関係が持続する。平面構成は、LDK・水回り・駐車スペースを敷地北側に整理し、残された三角形の領域に子ども室と寝室を配置した。子ども室は廊下に面し、建具を開放すれば共用空間と一体化する。トイレ周辺には回遊動線を設け、家の内部に緩やかな循環をつくった。
個室は独立しているが、固定された閉鎖性は持たない。開けば空間と連続し、閉じれば落ち着きを確保する。部屋は部屋として存在しながら、一体にもなる構成である。変形敷地という条件と、隣接する実家との関係。その双方を前提に、分断ではなく調整によって成り立つ平屋を目指した。
親と子が、それぞれの暮らしを尊重しながら隣り合って住まう住宅である。
PHOTO GALLERY
Facade南側外観
道路に対し水平ラインが特徴のファサード
PLAN平面図
Facade南側外観
道路面よりプライバシーに配慮しつつも、拒絶的にならない開口部を抑えた外観
Parking駐車場
梁のデザインは、道路側から視線を逸らし玄関を目立たせない
Parking駐車場
駐車場を見る
LDK
2面窓の採光により明るいリビング
LDK
キッチン奥の開口は、隣接する実家に行き来ができる掃き出し窓
Livingリビング
テラス側の開口はL字の窓を採用した
Dining kitchenダイニングキッチン
キッチンは、リビング天井と異なる素材を採用し空間にメリハリが生まれます。背面は収納と左奥にパントリーを配置
Detail納まり
電化製品使用のコンセント配置を集約しているキッチンカウンター。
LDK
薄いグレージュの壁と深い色合いの木目が温もりも感じる内装
Living
濃い色合い木目が美しいウォルナットのフローリング
Kitchenキッチン
下がり天井があっても閉塞感がなく夜の表情が映えるキッチン
Livingリビング
LDK脇のワークスペース
Study書斎
夜間は、心地よい明るさのペンダントライトで陰影のあるワークスペース
Kids space子供部屋
防音効果のある有孔ボードは壁面収納としても活用
Kids space子供部屋
建具で間仕切り可能な子供部屋
Bedroom寝室
寝室をみる
Wash basin洗面室
トップライトからの自然光で明るい洗面室
Rest roomトイレ
トップライトからの自然光で明るいトイレ
撮影:井田佳明





















