CONCEPTコンセプト

交通量の多い国道から小さな道へと入っていくと、道に沿うように流れる川に面して敷地はある。

周辺地域には小道がいくつも繫り、昔ながらの建物が立ち並ぶ住宅街であり1日を通して穏やかな時間が流れてる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最初に施主と家づくりを計画したのは10年以上にまで遡る。紆余曲折あり当時は実現出来ずに道半ばで中断していたものの、縁があり約10年の時を経て改めて家づくりに携わらせて頂く事ができ実現した。道路に並行する壁面が目隠しを兼ね、スリットから溢れる光が、建物へと誘導する。道路に並行する壁面が目隠しを兼ね、スリットから溢れる光が、建物へと誘導する。隣地には元々施主のご実家があり家族間で常にコミュニケーションが取れるような建物配置を考慮し、主役であるビルトインガレージを囲むようにLDKをL型に配置する事で大開口を通し、食事をしながら、リビングで寛ぎながら、キッチンで料理を楽しみながらも愛車の存在を感じ楽しめるような平面計画とした。アイランドキッチンと繋がるテラスは閉鎖的な外観に対し、普段は多くの植物が空間に彩りを与え、日常に移りゆく光を映し出し、外と内を繋げる開放された空間となる。また、友人や家族が集う時には食事やお酒を振舞うなど多目的な空間に様変わりする。玄関にはアロワナが出迎え、その為の家具、水槽を製作し、裏手にはメンテナンススペースを兼ねた作業部屋を完備。内部仕上げにはコンクリートとタイルに重厚感のあるウォルナットを組み合わせる事でシックで主張しすぎない高級感を演出した。家族、友人、仕事仲間を招き食事を楽しむのが好きな施主にとって好きなものを眺めながらお酒を酌み交わす事が至福な時となり、施主にとって自慢の”基地”になった事を望む。